マイホームを建てた住宅工務店が倒産 - パパカメラマン酒井大輔のコトバ【年間200件以上の撮影件数】

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約3年前に新築を建てくれた、工務店の支店長さんから電話がありました。
「社長が飛んで、連絡も取れずに、破産手続きをしている。この情報も突然きた、東京の弁護士から我々も聞かされている。」と。

訳が分からない。

最初は電話に出れず着信だけ気づいて、妻と「久しぶりに電話が掛かってきてたわ。何かな？」と話してた矢先に、改めて電話があり、そう告げられた。

当たり前だが、支店長の声も聞けないくらい細々したお声。
社長単独で行った今回の破産劇。
笑えない。
自分たちが信用して信頼して決めた工務店。
契約前に問い合わせをして、初めてお会いした時から、社長もそして支店長の対応も良く、お人柄も惚れ込んでこの工務店に人生最大の買い物を申し込んだ。

今は、それらの記憶を辿り、自分たちのあの選択は間違いだったのか？
もう少し、慎重に工務店を選んでおけば良かったのか？
そんな事を昨晩も考えていた。
全ては“たられば”だけど。

ネットを開いてその工務店にアクセスすれば、HPはもう見れない。
その代わりに被害者の会のサイトが既に立ち上がっていた。
我々みたいに、既に引き渡しをされている場合でも、ここまで怒りや後悔など、負の念にかられているのに、建築中や契約して手付金を払った方の心情を察すると居た堪れない。

今日は早朝3時から「新築工務店倒産」などでググりまくった。
そこで出てきたのが「住宅完成保証制度」と「住宅瑕疵担保責任保険」。

「住宅完成保証制度」

これは、施主(家を買う人)では無く、工務店が加入する保険で、工務店が潰れた場合、工事のストップや他社への引継ぎなどで掛かる追加費用のリスクを避ける事ができるもの。所謂、住宅の建築中に工務店が潰れた場合に関係してくる保証制度。但し、工務店が住宅完成保証制度に加入するかは、工務店側の自由。

「住宅瑕疵担保責任保険」

通常、引き渡し後10年の間に雨漏りと構造体の欠陥があれば、工務店側が保険金として費用を支払ってくれるもの。
そして、今回のケースの様に工務店が破産した場合に関しても、同じく10年間に瑕疵が起因での欠陥した際は、保険会社から施主にその費用の支払いがある。この保険は品確法という法律の中の定めなので、工務店などの住宅会社はこれは必ず加入しなければならないもの。

という、大体がこんな感じで書かれていた。
説明が下手ですみません。

その中で、今回個人的に関わる項目は、「住宅瑕疵担保責任保険」である。
直ぐに契約資料ファイルを開いて確認した所「JIOわが家の保険」で住宅瑕疵担保責任保険の保険付保証書が出てきた。
10年間で保険金額限度額2,000万円と書かれている。

少しは、安心した。

しかし、それと同時に契約の際に交わした定期的な「アフターフォロー」が無くなるという事実も理解した。

既に約3年住居しているので、壁紙の浮きや剥がれなど定期的に見てもらって修繕をしてもらっていた。
これからはあのフォローが無くなる。
何より形に見えての修繕だけではなく、定期的な屋根の点検などをしてもらうだけでも、住んでる者からすると安心するものだ。
ネット上の色んな記事を読んでも、このアフターフォローの解釈は同じだ。
会社が無いので、どうする事もしてもらえない。

そして、倒産についても大よそ2つのケースがあると理解した。
「破産」などで会社の事業を清算してしまうケースと、民事再生、会社更生などで「再建」するケース。
再建の場合は、先々の更生も少しは考えられる。
しかし、今回の工務店に関しては、被害者の会などのサイトを見ている限り、前者だと思っている。
そもそも、社長と連絡が取れない時点で、再建の可能性など考えられない。

こんな事を朝からブログにしている事自体、恥ずかしくなりますが、これらに対して詳しい方がいらっしゃれば、是非細々した事をお教え頂きたいです。
そして、契約して手付金を支払った方や建築中の方の方が莫大な損失になる。
少しでもそういった方々に対してもプラスの情報をもって欲しい。

因みに、被害者の方の情報であればこの工務店は、住宅完成保証制度は加入していなかったみたいです。
色んな意味で本当に残念でなりません。

住宅に関しての法律や住宅ファイナンスについてお詳しい方がいらっしゃれば、コメントでご意見賜れれば嬉しいです。

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

皆様にとって今日という日が充実した幸多き日でありますように。

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